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サウナ、ふくらはぎ。心臓との関係とは?

By 2020年5月4日 No Comments

昨夜、亡くなった同級生のFacebookに記載がありました。

同級生の長男です。皆様への報告、そして、どんな父親だったか、その想いがつづられていました。涙が止まりませんでした。奥さんは、とても対応できる状態ではないので、息子さんが「母にかわって」と。もう4年くらい、ご家族ともあってません。長男も立派に成長している、その文面から読み取れました。同級生の懐かしい写真が、スマホからたくさん出てきました。コロナでなければ、多くの同級生がお見送りにいけたのに…。

阪神淡路大震災の時、母を亡くして、思いました。いかに命を守るのか。今の危機も同じです。生きていれば、なんとかなる、そういい聞かせて、あの時は、乗り越えてきました。家も無くなりました。会社や店が燃えた人もいました。

今一度、健康でいることの大切さをかみしめたいです。

きょうも、昨日の続き。心臓のお話です。

ふくらはぎ、サウナと心臓の関係、知らないことを教わった取材でした。

 

いつものように、当時の台本から抜粋します。

 

人の命を支える心臓。

あなたは、心臓が正しく動いているか意識をしたことがありますか?

心臓が弱った状態になる「心不全」。しかし、初期症状は、わかりにくいのです!命を守るための治療法とは?心臓が弱っていても、運動していいのでしょうか?高温になるサウナ!心臓に負担がかかるのでは?あなたを救う薬物治療の必要性とは?

兵庫医科大学病院 循環器内科 診療部長 増山 理先生

「慢性心不全の悪化を防ぐため、命を守るために、早期診断、早期治療を!」

「先生、まずは、慢性心不全 病気の特徴から教えて下さい」

「心不全は病名だと思っている人が少なくありませんが、実は病名ではなく、心臓の働きが不十分な結果、起きた体の状態のことをいいます」

症状はどのようなものですか」

「慢性心不全では、多くの場合、心臓の異常を思わせる胸の痛みなどは起こらず、息切れがする、疲れやすいなど、”年のせい”とされがちな症状が起こります。 「だるい・疲れやすい」「手足が冷える」、「階段・坂道などで息が切れる」「脚がむくむ」「夜、トイレに起きる回数が増えた」「横になると苦しいが、体を起こすと楽になる」「おなかが張る」などがあります。高齢者や高血圧のある人では、気づかないうちに心臓の機能が低下して、慢性心不全の状態に陥っていることが少なくありません。しかし、早く気づいて治療を始めれば、軽症のままで10~20年と病気と共存していくことも可能です」

「では、慢性心不全の治療法について、教えてください」

「治療の基本は「生活習慣の見直し・改善」と「薬物療法」です。生活習慣の見直し・改善では、血圧・血糖のコントロールや減塩、節酒・禁煙を心がけ、体重を毎日測定し、水分がたまることによる体重の急な増加に気をつけます」

「薬物治療は、どのようなものですか」

「心不全そのものに対する治療は、薬物療法となります。心不全で使われる治療薬には、生命予後の改善、症状の緩和、原因疾患の治療など、それぞれの役割があります。少し症状がよくなると、薬を飲むのをやめてしまう患者さんがいますが、これは絶対やめてください。心不全の患者さんが飲んでいる薬の多くは、命を守るための薬です。処方される薬をよく理解して飲み続けてください」

「では、具体的に薬の働きを教えてください」

「こちらに一覧表をまとめました。体内の余分な水分を取り除く「利尿薬」、心臓の働きを手助けする「ジギタリス製剤」が、従来から一般的に用いられてきました。次に、こちらです。今日では「アンジオテンシン変換酵素阻害薬」「アンジオテンシン拮抗薬」「アルドステロン拮抗薬」「β遮断薬」などが、心臓の負担を軽くして、心不全の悪化を防ぎ、さらに、長期的にみて予防に効果のあることが証明されています。「β遮断薬」は従来、狭心症や高血圧の治療薬として用いられてきました。今日では慢性心不全治療には欠かせない基本的な治療薬となりました。これらに加えて、心不全のある人は、高血圧、糖尿病などがあることが多く、その治療薬も必要となります」

では、薬物以外の治療法は、どうなっているのでしょうか?運動やサウナは、どうなのでしょう?

「先生、慢性心不全の治療法、今度は、薬以外の非薬物療法について、教えてください」

「心不全の重症度に合わせた運動制限も必要です。ただし、過度の運動制限は逆効果です。心不全の程度に見合った運動は、運動能力のアップにつながり、日常生活の質の改善が得られる可能性があります。当院では、入院中はもちろん、外来でも心臓リハビリテーション専門外来を実施しています。※ふくらはぎの話を少し追加して」

「運動も症状によっては、いいのですね」

「さらに、心不全に対する新しい非薬物治療としては、「和温療法」を当院では行っています。これは、遠赤外線サウナを利用するもので、体の中心の体温を上昇させて治療を行うものです。当然、医師の指導のもと、水分補給など行いながら治療をすすめていくもので、効果もあがっています」

「※MCと先生 サウナについて、少しトーク」

「また、酸素の取り入れがうまくいかない場合は、在宅の酸素療法というものもあります。※少し解説を足して」

では、慢性心不全、進行している場合は、どのような治療法になるのでしょうか?

「先生、慢性心不全、進行した場合は、どうなるのですか?」

「心臓の働きが大きく低下した場合は、治療効果にも限界があります。心臓移植のドナーが不足している今日、人工心臓への期待は大きく、小型の長期間使用可能な装置が開発されれば、患者さんに大きな恩恵になることは間違いありません。現在、3つほど、ペースメーカーがあります。患者さんの症状によって、治療法は検討されます。しかしながら、治療法に限界がある今日では、心臓が悪くならないように普段から注意をしておくにこしたことはありません」

 

御影高校の同級生の皆様。コロナが収まって、11月の全体同窓会が開催されることを祈っています。その時、彼の話をしましょう。

 

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