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糖尿病と酸化ストレス

By 2020年4月19日 No Comments

「酸化ストレス」が体に及ぼす悪影響は多岐にわたります。

糖尿病、高血圧、動脈硬化。シワやたるみなどの老化現象。がん、アルツハイマー病などの脳神経疾患。ぜんそくなどの呼吸器疾患。白内障、心疾患、脂肪肝などの消化器疾患など酸化ストレスは、様々な病気の発生に大きく関わっていると考えられています。

今回のテーマは、「糖尿病と酸化ストレス」です。

日本では、糖尿病とその予備軍を入れると、2000万人以上。とある統計では4000万人というデータがあります。そうすると、国民の4人とか3人に1人が糖尿病とその予備軍になってしまう。

糖尿病になると何が一番体に良くないですか?

実際には血糖値が上がることで、体のサビ、酸化ストレスが上がるんです。それが上がることによって、いろんな臓器に障害が出る。これが非常に恐ろしい病気なんです。血糖値が高いだけだと症状がまったくないんですね。重症にならないとわからないし、合併症が出てきてからでは遅い、手遅れの病気なんです。

糖尿病と「酸化ストレス」というのは、どういう関係があるんですか?

そういう合併症は、すべて酸化ストレスが原因なんです。2011年に時点では、酸化ストレスを下げることができたら、糖尿病自体も合併症も良くなるはずです。というところで終わっているんです。

血糖値が上がると酸化ストレスになる。これは、なぜなんでしょうか?

血糖値が上がることによって、我々のエネルギーを作ってくれている細胞の中のミトコンドリアが、サボってしまうんですね。糖質というのは、すぐにエネルギーに変換できるので、ミトコンドリアが仕事をしなくなる。そうすると、呼吸で取り込んだ酸素が余ってしまうんですが、その余ったものが酸化ストレスになるというデータを出されたんです。

だからお腹が空いた状態だと、基本的に酸化ストレスは低い状態と言えると思います。ただし、我々の体の中で肝臓がグルコースを作ることができるんです。他の栄養分から。だから、実は糖質はほとんど食べなくても困らないんです。糖質というのは、まずお米ですね。それから小麦など穀類ですね。それと例えばイモとか、ニンジンとかの根菜類は非常に糖質が多いんですね。つまり、これらのものを摂らないでいて脂の脂肪とか、タンパク質を食べればいいわけなんです。

タンパク質とか脂質を含むおかずを食べると、どういう効果があるんですか?

つまり、血糖値が上がらないので糖尿病にはならないんですね。糖質を制限するというのは、糖尿病の方、予備軍の方は非常に重要なことになります。血糖値のコントロールができると、酸化ストレスのコントロールもできるので、体は非常に調子が良くなってきます。

 

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