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老化の原因は、体が錆びていく「酸化ストレス」

By 2020年5月23日 No Comments

昨日は、「腸内フローラ」のお話でしたね。ちょうど、昨日のお昼、オンラインセミナーで、「乳酸菌に関する腸内フローラ」のセミナーを受けました。SNSセミナーでも、ご一緒させていただいた明和さん主催の健康セミナーでした。そこで、気づいたことがあります。「腸内フローラ」と、「酸化ストレス」「活性酸素」に関係があると。そういえば、「腸内フローラ」の著者、京都府立医科大学の内藤先生は、日本酸化ストレス学会の役員もしています。ということで、今日のテーマは「酸化ストレス」です。今年、これをテーマに私が執筆して、本を出版する予定です。

これは、酸化ストレスの詳しい医学の本です。私がいつもお世話になっている吉川先生、そして内藤先生の名前もありますね。学会の肩書は、こちらだと思います。

日本酸化ストレス学会 名誉理事長吉川 敏一 副理事長内藤 裕二

酸化ストレス、簡単に言うと、リンゴが赤茶けてくるように、人の体も錆びていくのです。これが老化の原因です。

老化が進むと、体にいろいろ症状がでてきます。これは体の酸化が進んでいるんですね。

酸化ストレスの原因は、様々ですね。そして、いろんな病気になります。

では、いつものように当時の台本を抜粋して掲載します。2年前、内藤先生のロケ台本です。

がんや老化の元凶、それは「カラダが酸化」すること。鉄が錆びていくようなものです。つまり、カラダが錆びる。「酸化ストレス」と呼ばれ、この錆びることを防ぐという事が、糖尿病、認知症、高血圧、がんなどの予防に繋がっていきます。カラダが錆びることと長寿の関係とは?

タバコとお酒が体をサビさせる?老化を進行させる「酸化ストレス」の正体とは?

酸化ストレスは、およそ150種の病気と関連があり、実に病気の9割を占めています。

「カラダの錆び・酸化ストレス~がん・老化の元凶を抑える~」

先生、まずは、カラダが錆びる・酸化ストレスについて、教えてください。

人や生物は「酸素」を利用することで様々な機能を獲得し、生命を維持してきました。体に取り込まれた酸素の一部は、体内で「活性酸素」へと変化します。基本的にこの活性酸素は、感染防御や栄養代謝など、人間の生命維持に必要不可欠なものです。しかしその一方で、活性酸素は不安定な物質であるため、細胞の脂質、タンパク質、DNAや糖質などと反応して、自分自身の細胞にダメージを与えることがあるのです。これが活性酸素による「酸化ストレス」です。

酸化ストレスの原因というのは、何なんですか。

発生した酸化ストレスに対し、抗酸化能(活性酸素を除去する能力)が追い付かない状況になると、酸化ストレスがたまっていくことになります。その原因には、虚血や心理的・肉体的ストレスといった病気によるもの、紫外線や放射線・大気汚染・タバコ・薬剤・金属・酸化された食べものなどをとるなどの日常生活の要因によるものがあります。また、過度な運動も酸化ストレスを高める要因の一つです。

過度な運動もいけないのですね。

過度の運動やその一方・運動不足、偏った食事、喫煙、アルコールの過剰摂取などの不健康な生活習慣などによって、活性酸素の生成と消去のバランスがくずれると酸化ストレスが生じ、がんや老化の原因となる可能性があります。

酸化ストレスによる症状・病気はどのようなものなのですか。

酸化ストレスが高い状態が続くと、例えば糖尿病では、酸化された糖とたんぱく質が結合し、異常な糖化たんぱく質が増えていることがわかっています。また、動脈硬化を起こした血管では、酸化された脂質が蓄積し、血管の内腔が狭くなり、血液が流れにくくなっています。さらに、高血圧、炎症、シワやたるみなどの老化現象、がん、アルツハイマー病などの脳神経疾患、ぜんそくなどの呼吸器疾患、白内障、心疾患、脂肪肝などの消化器疾患などなど、様々な病気の発生や増悪に中心的な役割を果たしていると考えられています。

先生、酸化ストレスから身を守るためには、どうすればいいのですか

抗酸化作用のある食品を取るといことですね。食べ物からも、抗酸化作用のある成分を摂取することができます。代表的なのはビタミンCやビタミンE、βカロテンなどの抗酸化ビタミンや、リコピン、カプサイシンなどのカロテノイド、またカテキンやアントシアニンなどのフラボノイド(ポリフェノールの一種)などです。

そのほか、運動、睡眠、生活習慣などについてはいかがですか。

避けるべき物としては、紫外線、排気ガス、ストレス、放射線、タバコ、過度の 飲酒。食事としてはですね、食べ過ぎを防ぎ、野菜を多くとってください。運動なんですが、皆さんご存知だと思いますが、ともかく適度な運動を行って、メタボを防ぐことで酸化ストレスを低下させます。激しい運動は必要ないんです。ジョギングとかね。走り込みとか。散歩で良いんです。1日2km歩くとか3km歩 くとか。そういう体を動かすだけでも、酸化ストレスは全体的には下がってきます。

アルコールの飲み過ぎもいけないのですね。

もちろんアルコールの過剰摂取もだめです。飲み過ぎると、アセトアルデヒドという物凄い酸化ストレスが出てきます。それと食品のカビ毒も酸化ストレスです。食事の中で、大の酸化ストレス物質というのは、糖による酸化ストレスなんです。つまり、糖っていうと、まずは、お砂糖です。それと、炭水化物。ご飯・うどん・パスタ・蕎麦・パン。炭水化物は食べて、消化されて、吸収されるときには、グルコースという糖質になっています。それと後、割と皆さん見落としがちなのは、果物ですね。果物の果糖。それも同じく、糖質になりますので、これが実は酸化ストレスを引き起こします。

いかがでしたか?いかに、酸化ストレスを抑えるか。私は、抗酸化配合剤、とあるサプリを毎日飲んでいます。また、その話は、いつかしますね。では、また明日。

(健康医療ジャーナリスト早川真)

 

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