酸化ストレスってなんだ?
最近、私があらゆるところで、お話している 体のサビ、酸化ストレス。
この前、糖尿病と酸化ストレスについて、掲載したところ、「酸化ストレスってなあに?」
いろいろご質問いただいたので、今回からシリーズでお届けします。
いつも酸化ストレスの取材でお世話になっているおふたりの先生。
以前に制作させていただいたYouTubeがありましたので、掲載させていただきます。
ということで、以下、その時に作成した台本も掲載します。
「酸化ストレス」ってなんだ?
ルイ・パストゥール医学研究センター理事長、京都府立医科大学 前理事長、日本酸化ストレス学会 名誉理事長、吉川敏一先生。「酸化ストレス」研究をリードする世界的権威です。
対談するのは、岐阜大学 ライフサイエンスセンター抗酸化研究部門 特任教授(※当時の部門名)の犬房春彦先生です。
「吉川先生、人生100年と言われるような時代になってまいりました。老化であったり、健康というものに関する「酸化ストレス」がよく言われるんですが…」
「酸化と言いましても非常に難しいんですけども、定義が。鉄は空気中に置いておきますと錆びてまいります。これも酸化。僕らの身体も実は空気に晒されてますので酸化される。しかしそれにはあまり気がついていない。ところが身体の中では、酸化によってどんどん酸化反応物質が蓄積してまいりまして。長く人生を過ごしてますといろんな障害が出てくる。これを老化と我々は名付けてるんですけど。さてここで元気に100年生きようとすると、どうしても酸素を吸って生きてます。酸化によっていろんな障害が起こるのを“酸化ストレス”と言うんですけども、これから身を守らないと元気に100年生きられないだろうというのが今の考え方なんです。紫外線とか放射線とか宇宙線とかいっぱいいろんなものが酸化反応を起こしますし」
「他に避けるべきものはありますでしょうか?」
「一番の元凶はタバコですね。タバコは吸う本人が酸化を引き起こす活性酸素だらけですので仕方がないんですが、副流煙と言いまして、これも相当毒ですので酸化ストレスを浴びることになる。それから例えば大気汚染物質があります。タバコと同じようなもので排気ガスとか工場の煙とか。最近は外国からPM2.5とかいろんなものが飛んできますので黄砂と一緒に。それから精神的なストレスというのも具合悪い。肉体的なストレスもあるんですね。じっと座ってるとか。僕らの周辺は、酸化ストレスを引き起こすものばかりがあると」
さて、まだ物足りないですよね。続きは、明日、またよろしくお願いします。(作家:早川真)